1. はじめに

GCPで仮想マシンを利用するにはVMインスタンス(仮想サーバ)を作成します。GCPではmicroサイズのVMインスタンスであれば条件により無料で利用する事ができますので、Linux勉強の為にという事であればmicroサイズのVMインスタンス作成がおすすめです。VMインスタンスの作成は5分位で完了します。

2. VMインスタンスの作成

GCPログイン後の左上のハンバーガーメニューボタン「≡」から、「Compute Engine」、「VMインスタンス」を選択します。1分程度待つと「作成」ボタンが有効になる為、「作成」ボタンを押します。

VMインスタンス(仮想マシン)の設定を入力します。
各設定項目は以下の通りです。設定入力後「作成」ボタンを押すと仮想マシンが作成されます。

項目 説明
リージョン 仮想マシンを稼働させるデータセンタの大まかなエリア
ゾーン リージョン内をいくつかに区分したエリア
ゾーン リージョン内をいくつかに区分したエリア
マシンタイプ 仮想サーバのスペックタイプ。細かくチューニングしたい場合はカスタマイズも可能
コンテナ 仮想サーバに直接Dockerなどのコンテナイメージを反映する場合はチェックする
ブートディスク 仮想サーバのOS稼働ドライブの記憶容量の指定と、仮想サーバのOSイメージを選択
IDとAPIへのアクセス APIからの操作に対するアクセス権を設定
ファイアウォール デフォルトでは内部から外部への通信は全て許可されますが、外部から内部向けには全て拒否されている。
Webサーバを構築する場合はHTTP/HTTPSに対する通信を許可しますので、ここで設定(チェック)可能

3. VMインスタンスの操作

3-1. VMインスタンスの起動

VMインスタンスの起動や停止などは、VMインスタンス右端のボタンから操作できます。
ここでの停止やリセットは、サーバやPCの電源ボタンを操作して電源OFFやリブートを実施するのと同等の操作ですので、VMインスタンスが操作不能になった為、強制的に再起動したい等の場合を除き、可能であればOSにログインし終了操作を実施する方が望ましいです。

3-2. VMインスタンスへのログイン

VMインスタンスにWebベースでSSH接続するには、接続の「SSH」と記載されたボタンから「ブラウザウィンドウで開く」を選択すればログインする事ができます。標準で提供されているVMインスタンスにはデフォルトでSSHサーバがインストールされていますので、VMインスタンス作成時から直ぐに利用する事ができます。

VMインスタンスのCPU使用率/メモリ使用量が増加し、スケールアップしたい場合も、VMインスタンスを一時的に停止すればVMインスタンスのマシンサイズも簡単に変更する事ができます。
サーバ仮想化を利用せずベアメタルでサーバを構築する場合、後からハードウェアの性能を簡単に変更する事は難しいですが、VMインスタンスであれば仮想サーバ1台のスケールアップ/スケールダウンは簡単に行う事ができます。

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