1. パソコンの動作について
Windows PCにDocker Desktopを導入して検証や簡単なジョブサーバとして利用しているのですが、いつからか、リモートデスクトップですら接続に時間がかかるほど、動作がもっさりとしてしまいました。
最初はWindows Update等が動いているのかとほったらかしにしていましたが、2-3週間経過しても症状が改善されないため、タスクマネージャでリソースの利用状況を確認したところ、Docker Desktopが4.5GBメモリを利用していたのが原因でした。
対象PCはメインメモリが8GBであった為、メモリ不足から仮想メモリの利用が頻発に発生していました。
2. 対処について
対処としてはDocker Desktopが利用するWSL2の利用リソースを制限する形で行いました。
- ユーザーホームフォルダに.wslconfig というファイルを作成する
- .wslconfigの中にメモリとvCPUの利用制限を記載する。私の場合は1vCPU, 2GB memoryで記載しました。
# Settings apply across all Linux distros running on WSL 2 [wsl2] # Limits VM memory to use no more than 4 GB, this can be set as whole numbers using GB or MB memory=2GB # Sets the VM to use two virtual processors processors=1
上記ファイルを設置後、WSL2 / Docker を再起動すれば設定が反映され、事象は回復します。
PCの再起動でもよいですが、WSL2 / Dockerのみ再起動したい場合は、PowerShellから行えます。
wsl --shutdown Restart-Service docker