1. Wireguardについて

WireguardはVPNの一種です。Unifiでは元々VPNとしてL2TPが準備されていましたが、最近ではOpenVPNやWireGuardも準備されています。

WireGuardは比較的新しいVPNプロトコルで、速度と構成のシンプルさを売りにしています。セキュリティ強度をとにかく上げたい場合にはOpenVPN等を検討すると良いと思います。一方でクライアントVPNとしてよく利用されていたPPTPは暗号化方式に問題があったり、L2TPは速度の面で満足を得られない場合もあります。

2. Wireguardの構築

Wireguardの構築はとても簡単です。構築したいコンソールにログインし、以下の手順を実施します。

1. Console -> Application -> Network を開きます。
2. Setting -> Teleport & VPN を開きます。
3. VPN Server セクションの　Create New をクリックします。
4. Type から WireGuard をクリックします。
5. Name にはVPN識別名を入力します。(何でも良いです)
6. Public Key とPrivate Keyは後からでも確認可能ですので、現時点でコピーは必要ありません。
7. Server Address のIP AddressはグローバルIPを複数契約等していない場合はAuto definedを利用すればよいです。あえてIP Addressを使い分ける場合は選択してください。
8. Server Address の Port も何番を利用しても良いですが、WireGuardとしてデフォルトのポート番号は51820です。
9. Advanced を Manual にすると、VPNクライアントに割り当てるIPアドレスレンジとDNSサーバの指定を行う事ができます。
   
10. 最後に Apply Changes をクリックし、Wireguard サーバを作成します。

3. クライアントの設定

3-1. Wireguardサーバへの登録

1. Console -> Application -> Network を開きます。
2. Setting -> Teleport & VPN を開きます。
3. VPN Server セクションで作成した Wireguardサーバをクリックします。
4. Clients セクションの Add Client をクリックします。
5. Client Nameを指定する画面が表示されますので、登録名を入力します。
6. Download Configuration File をクリックし、設定ファイルをダウンロードします。
7. Add ボタンをクリックします。設定ファイルのダウンロードについて確認が表示された場合は、 Proceed をクリックします。
   
8. Wireguard サーバの設定セクションに戻りますので、Apply Changes をクリックします。

これでUnifi側での操作は完了です。

3-2. クライアントへのWireguard のインストール

1. 以下のリンクからWireguardをインストールします。インストールには管理者権限が必要です。
   Wireguard Download
2. wireguardを起動したら、トンネルの追加から、3-1 でダウンロードした設定ファイルを読み込みます。
3. 設定が読み込めたら、有効化 をクリックする事でWireguardを起動できます。