ITエンジニアの技術力とは

現在の私の立ち位置

私はSier で約10年働き、中小アパレルへ転職、もうすぐ丸4年が経がたちました。そして最近転職活動をした、自称ITエンジニアです。

あえて自称とつけたのは、自分ではITエンジニア、もっというとネットワークエンジニアと名乗る事もありますが、社内では自社ECの運営やシステムの責任者をしていたので、一般的なエンジニア像からは少し離れていると感じたからです。

ITエンジニアの技術力とは何か?

ITエンジニアの技術力とは何なのかと、今回の転職を通し改めて感じた事があり、記事に残しておこうとしたのが本記事です。

私が今しっくりきているのは以下です。

絶対的な技術力は通常認識されることはなく、技術力は様々な視点から捉えられるもの。5w1hによって評価も変わる。

これは、技術が具体的でないから認識出来ない(ITエンジニアでは無く、プロジェクトマネージャー、Pythonエンジニアとしても同じ)というわけではなく、技術(例えばSaaSという言葉)と呼ぶそれを複数人で理解しあえるのが技術力があるとも言えますし、具体的な関数名やコマンド、設計手法により問題や目的を達成できる事も含まれています。

私が経験したことのあるケースでは以下のようなものがありました。

  1. 下請けSIer のエンジニアとして働いていた時
    1. プロジェクトマネージャーから依頼を受けたドキュメントの作成や、機器の設定〜検証〜導入までを行う。この時、技術力とは、設計や設定が出来ることだと考えていました。
  2. SIerの中で複数のPLを束ねるリーダ(兼PM)として働いていた時
    1. 既に明らかになっている課題に対し技術的な観点から解決出来るようにプロジェクトを支援する。機器の設定〜検証に関する方針の策定やチェック、必要であれば自らの手も動かす。この時、技術力とはシステム全体を通して当初設定した課題をクリアできる状態を作るのが技術力だと考えていました。
  3. 事業会社でシステム投資計画〜導入まで行う立場として働いていた時
    1. システム全体として上手く稼働し、目的達成できる状態を作る、それに加え費用対効果であったり、利用者の満足感が指標となる。この時、技術力とは課題をクリア出来れば良い。クリア出来ない場合は別の仮説を立てられるかどうか。また、ユーザーを含めたステークホルダーに満足して貰えるかどうかであると感じている。

どの立場に於いても自らの技術力の低さを痛感しては学ぶ事を継続していましたが、その実は自らの立ち位置と外的要因に適応しようとしていただけとも言えます。

そして本当に尖った技術を持っている人ほど、一般的な非エンジニアからは、その凄さが分からなくなっていくと感じています。それは技術力の向上と伝える力をバランス良く伸ばす事が難しいという事だと思います。

一方で見た目が派手で本当は技術的な背景を理解していなくても、説明上手な為に詳しいと評価される方も沢山いらっしゃいます。但しどこかで壁にぶち当たるのかもしれません。

何ができるのか

ケース・バイ・ケースだとは思うのですが、一つの方法としてはチームで技術がある状態とはどういう状態なのかというのを一先ず定義し、実現させる。これを繰り返しPDCAを回していくのが良いと考えています。

ITエンジニアは勉強の継続が必要で、勉強を苦に思う人は向いていないと言われることもありますが、ある一つの面を上手く捉えているなと関心させられます。

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