1. はじめに
仕事上CiscoルータやCatalyst/Nexusに関する業務をする事が多いのですが、最近のCisco製品カタログをみてみるとCisco DNAやMerakiなど、よく分からない言葉が並んでいたので調べてみました。
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2.Cisco DNAとは
DNAはネットワークアーキテクチャ及びその構成要素の総称である。Cisco DNAには仮想化,自動化,セキュリティ等の構成要素がある。
SDNによるネットワーク仮想化やNFVによる汎用サーバでのネットワーク機能の提供等を活用し、 ネットワークを集中管理する。
コントローラからオンデマンドで必要な構成変更を能動的/自動的提供し、ネットワーク全体の仮想化/自動化/セキュリティ確保を推し進める。
仮想化
基盤プラットフォームが物理か仮想か、オンプレミスかクラウドかに関わらず、あらゆる環境であらゆるサービスを選択して稼働させる機能を提供する。
仮想化により、クラウドならではの導入スピードの高速化を実現する。
自動化
ネットワークへのサービス導入/運用保守タスクを自動化する。ポリシー制御の一元管理、自動化など、管理性を高める。
またCiscoやサードパーティ,オープンAPI等を通じて、プログラマブルなネットワークを提供する。
セキュリティ
ネットワークデータやコンテキストに応じた分析・洞察結果を提供する。
ネットワークセンサーにより、ネットワークを流れるパケットから攻撃の察知を行う事で、攻撃を検知・遮断しセキュリティの向上を行う。
Cisco DNA参考資料
3.ネットワークソリューションの分類
大まかに、シスコのネットワークソリューションはキャンパス向け製品とデータセンタ向け製品に分類されるが、以下ではオンプレミス管理/クラウド管理という製品の管理性で分類してみた。
製品分類 | オンプレミス管理 | クラウド管理 |
---|---|---|
スイッチ | Catalyst | Meraki MS |
ルータ | Cisco ISR | – |
FW/ Security |
ASA | Meraki MX |
無線 | Aironet | Meraki MX |
カメラ | – | Meraki MV |
オンプレミス管理製品
多くのサーバやアプリケーションを稼働させる、きめ細やかなサービスを提供する。CatalystシリーズやCisco ISRシリーズ等。2016年度の世界市場シェアはルータ/スイッチ/無線LANの分野で約50%を占め、Catalyst,Cisco ISRなどはネットワーク業界のデファクトスタンダードといえる。
クラウド管理製品
多IT部門の規模が小さい、または手薄なためリモートから管理する場合に向く。ネットワークの導入や管理を簡素化する事ができる。Merakiシリーズでは100%クラウドマネージ型ITインフラを提供する。
最近ではSDN製品の導入により構築・運用コストの削減と構成変更に関わる時間の短縮が行われているが、既存環境や各々の制約がある中で、全ての環境にそれらを適用できるわけではない。当面は中〜大規模拠点はオンプレミス向け製品で構成し、小規模拠点はクラウド管理製品やSDN製品による構成にするなど、ハイブリッド型の構成が主流になっていくと考えられる。