1. はじめに
クラウドサービスのAWS/GCP/Azureなどでは、あるサービスを動作させるために副次的に利用を開始したサービスにより、意識していない課金が発生している場合があります。GCPでは課金が発生したものをログとして出力しておく設定がありますので、設定します。
2. 課金データを保存するバケットの作成
左上のハンバーガーメニューボタン「≡」のストレージエリアから「Storage」、「ブラウザ」の順に選択します。
「バケットを作成」を選択します。
バケットの設定を選択、入力し「作成」ボタンから作成します。各項目は次の通りです。
項目 | 説明 |
---|---|
バケット名 | バケットの識別子。一意なものを指定する必要があります。 |
デフォルトのストレージクラス | 可用性/コストの異なる4種類のストレージクラスから選択する。 「Regional」はストレージ費用/取得コスト共に無料枠の設定がある。ストレージ費用や内容は「ストレージクラスを比較する」から確認可能。 |
場所 | バケットを設置する場所を選択する。 |
3. 課金データ出力設定の作成
左上のハンバーガーメニューボタン「≡」から、「お支払い」を選択します。
左側のメニューから「課金データのエクスポート」を選択します。
課金データ形式を選択します。課金データのエクスポートでは、「BIGQUERY EXPORT」と「ファイルのエクスポート」が選択できます。今回は無料枠の設定のある「ファイルのエクスポート」タブを選択し、「設定を編集」から設定します。利用サービスが膨大で、課金データもデータベースへアウトプットしたい場合などのは、「BIGQUERY EXPORT」を利用すると良さそうです。
バケット名、出力レポート名、形式を指定し、課金データが作成したバケットへ出力されるように設定します。
「バケット名」には先程作成しているバケットの名前を、形式は「CSV」と「JSON」から選択できます。
問題なく課金データのエクスポート設定が作成されたら、「課金データのエクスポート」が有効となり、設定情報が表示されます。
エクスポートされた課金データは作成したバケットから確認することができます。ただし課金発生時直ぐに反映されるわけではなく、ログの出力には数日のタイムラグが発生します。