1. はじめに
クラウドサービスではWeb GUIやWebブラウザ内のSSHコンソールから操作するのが最も手間がかからない操作方法となります。ですがLinuxのサーバ構築や日次バッチ処理の設定、サーバ内のディスク使用容量のちょっとした確認など、LinuxのCUI操作を行う必要のある場面もままあります。
GCPをローカルPCにインストールされたteratermやmacのターミナルなどから操作したい場合には、Cloud SDKをインストールして利用します。私の環境Mac OS X(High Sierra)にインストールしてみました。
2. Cloud SDKのダウンロードとインストール
2-1. Pythonがインストールされているか確認する
Cloud SDKのインストールには、Python 2.7が必要です。ローカルPCにインストールされていない場合は、Pythonサイトからダウンロードしインストールしましょう。
Pythonがインストールされているかを確認するにはターミナルソフトから以下のコマンドを実施し、Python 2.7系がインストールされているか確認します。
$ python -V
Python 2.7.10
2-2. Cloud SDKのインストール
Cloud SDKのWebサイトを開き、利用環境向けのパッケージをダウンロードします。
ダウンロードしたファイルを解凍し、コマンド群を設置したい場所へ移動させる。(今回はlinuxで/usr/local/shareの下にしました。)
$ cd ~/Downloads/
$ tar xvfz google-cloud-sdk-180.0.0-darwin-x86_64.tar.gz
$ mv google-cloud-sdk /usr/local/share/
- 上記のtar.gzファイル名はバージョンアップ等により変更される場合があるので、適切なものを指定すること。
今後コマンドを利用しやすい様に、PATHを設定しておきます。
$ cd .
$ vi .bash_profile
以下の行を最終行に追加し保存します。
export PATH=$PATH:/usr/local/share/google-cloud-sdk/bin
追加したPATHを読み込み、有効化します。
$ cd .
$ source .bash_profile
3. gcloudコマンドの初期設定
gcloudコマンドの初期設定を実施するシェルを実行します。続けるにはログインが必要と言われるので、「Y」を投入します。
$ gcloud init
.....
.....
You must log in to continue. Would you like to log in (Y/n)? Y
自動でブラウザが起動し認証するの為のリンクが開かれます。利用したいgoogle アカウントを選択します。(自動で開かない場合は、ターミナルにURLが記載されていますので、ブラウザで開くようにします。)
認証画面が表示されたら、許可をクリックして続けます。
ターミナルに戻ると、デフォルトプロパティの設定が開始されます。
対象プロジェクトの選択を促される為、利用したいプロジェクトを選択します。
Pick cloud project to use: 2 [1] advance-state-76429 [2] My Project 1 [3] Create a new project
GCEの設定を行って良いか問われる為、「Y」を投入します。
Do you want to configure Google Compute Engine (https://cloud.google.com/compute) settings (Y/n)?Y
最後にデフォルトで利用するZoneについて問われる為、好きなものを選択する。メインで利用しているZoneを選択すると良いでしょう。
[1] us-east1-b [2] us-east1-c ....... item): 1
これでインストールは完了です。最後にgcloudコマンド経由でファイアウォールルールを確認する事で、実際に利用できるか確認しておきます。
$ gcloud compute firewall-rules list NAME NETWORK DIRECTION PRIORITY ALLOW DENY allow-ssh-10022 default INGRESS 1000 tcp:10022 default-allow-http default INGRESS 1000 tcp:80 default-allow-https default INGRESS 1000 tcp:443 default-allow-icmp default INGRESS 65534 icmp default-allow-internal default INGRESS 65534 tcp:0-65535,udp:0-65535,icmp default-allow-rdp default INGRESS 65534 tcp:3389 default-allow-ssh default INGRESS 65534 tcp:22 wordpresspro-1-tcp-443 default INGRESS 1000 tcp:443 wordpresspro-1-tcp-80 default INGRESS 1000 tcp:80
gcloudコマンドに関するURL(インストール/初期化/gcloudコマンドマニュアル)は以下の通りです。
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